江ノ電のおもちゃを走らせよう!その1
Oゲージのタネ車に使える物は無いかとおもちゃ売り場をのぞいていると、ふと目に入ったのがこの江ノ島電鉄(新)500形です。屋根上に並んだボタンを押すとサウンドが流れ、ドアが手で開けられます。江ノ電は実車が連接車なので2両買えば一編成が作れるので迷わず2台購入してしまいました(笑)
今回はおもちゃの江ノ電500形をお手軽に動力化する方法を紹介いたしましょう。
まずはおもちゃに付いているはずみ車式の車輪をはずし床下器具と台車の側面が一体になっているところから台車のみを切り離します。
中間台車は1/3しか表現されていませんが、このおもちゃには2両つないだ時に中間にハメ替えるパーツが付いており、このパーツと左右のパーツをちょうど軸箱の位置で接合すると1台分の台車ができあがります。
台車枠は1mm厚の真鍮板から切出し、その側面にレリーフ台車を接着しました。枕バリは当社標準の「弾性枕バリ」でして、動力台車は幅を狭めてモーターの当たりを回避しています。
動力はタミヤの小型モーター(250円)を2個使った吊り掛け式で、電圧を下げるために2個直列につないでいます。ギヤは付属の8枚ピニオンとレインボー社の30枚平ギヤを組み合せています。車輪はカツミの黒染め車輪を使いましたが、はぐるまやの19mm車輪や他のメーカーの物でも代用は可能です。
車体はほとんど手を加えていませんが、台車を取り付けるためプラ版を重ねたボルスターを床板に接着しています。
中間台車はプリント基板を上下に重ねることで電気接点を兼ねており、台車からの中心ピンも相手方に接点をつけることで2回線の引き通しを実現しています。
下回りの加工は以上ですが、このおもちゃの最大の難点はシングルアーム・パンタグラフが無いことです。(実際には表現されているけど立体的ではない)
次回はこのシングルアームパンタの作り方を紹介いたしましょう。
月刊とれいん2022年7月号(No.571)に掲載