コンテナ貨車を作る

100均ショップのセリアから発売されているコンテナ型小物入れがほぼ1/45サイズなので、これを使えば簡単にコンテナ貨車が作れます。私は3線式のEB10に牽かせるので、貨車も2軸車としました。(製作:モハメイドペーパー楠居)

床板(フレーム)は4mm厚のシナベニヤから切出します。寸法は実物のコム1形を参考にしましたが、コンテナの寸法がやや長めなので、これに合わせています。軸受けははぐるまや模型店で発売されています。何種類かあり、耐久性を重視して真鍮製を選びました。そのまま取り付けると床面が高くなるので、床板に潜り込むようにしています。

写真ではスペーサーとして1mm板を挟んでいますが、ゴムシートに変更したら走行音がだいぶ静かになりました。
コンテナは床板に密着するように底板を切り取り、平角材を渡して床に木ネジで固定します。
組み立てて、車輪のフランジが床板に当たらないかなどを確認します。
真鍮板からカプラポケットを作ります。ケーディーカプラを使うのなら不要です。
連結器はレール面上から19mmになるよう、高さを調節します。既製品のEB電機などがあれば、それに合わせるとよいでしょう。
コキ5000のショーティとするので、1mm板からアンダーフレームらしき台形を切り出します。このままでは弱いので、取り付けはアルミのアングルで補強します。
それらしい雰囲気になったかな。車輪はもう少し外側でよかったかも知れません。
塗装はラッカーの吹き付け。車体の赤3号はラッカープライマーの色がそっくりなので、上塗りも兼ねています。似た色があればプラ用塗料や缶スプレーでも構いません。車輪は軸絶縁としたので、2線式でも走れます。
完成です。このあと白のインレタで車号も入れました。形式はコム50です。
調子に乗ってボギー車も作りました。床板は3mm厚の上に1mm板を貼り、両側を1mmずつ出っ張らせて実物のフレームのように見せかけています。下の部分は1mmのプラ角線を接着しています。
1端は操車用デッキとして少し空けておきます。台車は手持ちのアメリカ型貨車から転用。昭和20年代後半のアルミダイキャスト製品です。コイルバネは細くて見た目が悪かったので、燐青銅線を巻いて作り直しています。
手摺り、ハンドブレーキ、ステップをそれらしく作りました。
上心皿は1mm真鍮板に3mmのネジ切り。スペーサーを入れて高さを調整します。台車の回り止めも付けておいた方がよいでしょう。
塗装は2軸車と同じ。形式はコラ500というところですが、インレタの片仮名がなくなったので、形式・車号は入っていません。